設備エンジニア
2025/10/30
点検と修繕工事で"もしも"を防ぐ、建物の守り手
設備エンジニアの仕事をひとことで表すと、
「建物を安全に使い続けるために、設備の状態を点検・整備する」仕事。
消火器やスプリンクラー、火災報知器などを点検する「消防設備点検」
室内の空調や換気、水道などの設備などを確認する「特定建築物定期調査」
不具合箇所の修繕や部品交換を行う「修繕工事」など、
法令で定められた点検や修繕工事を通じて、 人々の安心と建物の機能を守ります。
ここで大事になってくるのが、
「異常を見逃さない目」と「迅速に対応する判断力」です。
法令遵守を前提に、技術と信頼で建物を支える。
それが、設備エンジニアの役目です。
・消防設備を始めとした建物設備の法定点検・報告書作成
・お客様からの設備トラブルの相談対応
・修繕・部品交換工事
・お客様や消防署への報告対応
ある1日のスケジュール
ホームセンターの消防設備点検を行う設備エンジニアの1日に密着しました!【タイムスケジュール】
07:00 朝礼・担当する点検項目の確認
07:15 点検開始
10:00 前回の指摘箇所の確認
11:30 点検終了 片付け・お客様に結果報告
12:00~13:00 昼休憩
13:00~14:00 車で帰社
14:00 点検結果の報告書作成
16:00 退勤
詳細:
・朝礼では、チームで当日の点検箇所や担当する点検項目を確認します。2、3日に渡る大規模な施設の点検では、前日までの進捗の共有も併せて実施。事前の情報共有が正確な点検に繋がります。
・点検中は無線機で連携を取りながら「防災盤(火災報知器などを制御する装置)」を確認し、火災報知器やスプリンクラーが正常に作動しているかをチェックします。異常があればその場でタブレットで撮影・記録し、図面と紐づけて報告書に反映させていきます。
・作業が終わったら施設の責任者様やお客様へ報告。片付けを行い、終礼では点検漏れや道具の積み忘れがないか確認を行ってから会社へ戻ります。
・会社に戻ったら、点検結果の報告書を作成します。現場での技術対応から報告書作成まで、一つひとつの工程が「建物の安全を守る」ことに直結しています。
やりがい・楽しさ
設備エンジニアのやりがいは、「建物のもしもを最小限に抑える最後の砦」であること。
火災や設備トラブルといった緊急時に備え、日頃から消防設備や建築設備の状態を整えることで、
万が一のときにも安全に避難できる環境を保つ。その責任と達成感があります。
もうひとつの魅力は、知識と技術を積み重ねるほどに見える景色が広がっていくこと。
建物に備え付けられている設備の仕組みを横断的に学び、
消防設備士や電気工事士などの資格取得や
現場経験を通じて任される業務の幅がどんどん増えていきます。
新たに設備の仕組みを覚え、異常を自分の判断で見極め、改善まで導けるようになる過程には、
"網羅していく面白さ"と"深めていく楽しさ"の両方があります。
日々の点検や修繕の積み重ねが、
誰かの「安心して働ける・暮らせる」につながっている。
そんな確かな実感が、この仕事の原動力です。
キャリアステップ
・入社後は、消火器の点検など比較的シンプルな作業からスタート。先輩の指導のもとで点検の手順を学びながら、少しずつ扱う設備の範囲を広げていきます。
建物に備わるさまざまな設備の点検に挑戦し、経験を積みながら同時に資格取得にも取り組みます。
・資格の中には、点検だけでなく不具合があった場合の修繕工事を行うことができるようになるものも。
点検から修繕工事までを一括で対応できる、設備のスペシャリストを目指すことも可能です。
また、現場全体を統括し、チームをまとめるリーダーとして活躍していく道もあります。
・キャリアチェンジとして、商業施設やホテルに常駐して担当施設の設備管理を担う常駐設備スタッフや、建物設備の知識を活かしてお客様が抱える建物に関する課題に応えていく顧客担当営業として働くことも可能です。
経験の積み方次第で、技術も働き方も広がっていく面白さがあるのが、この職種の特徴です。
関連リンク
この職種で活躍する社員インタビューはこちら!⇒【新卒入社】設備エンジニア社員インタビュー
⇒【中途入社】設備エンジニア社員インタビュー