入社1年目、2年目の若手社員と13年目のベテラン上司が語る
新日本ビルサービスの新人社員教育と、新人教育で大切にしていること
PROFILE

T・T
大学卒業後、2013年に新日本ビルサービスへ新卒入社。入社後はプロパティマネジメント部門や定期清掃部門などを経て、入社5年目から営業担当に。現在はファシリティ事業部で顧客担当営業のチーフマネージャーを務めている。

H・M
大学卒業後、2023年に新日本ビルサービスへ新卒入社。入社後は新入社員に対する「人財開発プロジェクト」のジョブローテーション研修の一環としてファシリティマネジメント部門の業務を約4ヶ月間経験後、ファシリティ事業部へ配属。顧客担当営業に携わっている。

K・K
大学卒業後、2024年に新日本ビルサービスへ新卒入社。入社後は、5月から2025年2月まで、ジョブローテーションで清掃部門・ファシリティサービス部門・地域創生事業・プロパティマネジメント部門の4つの主要部門の業務を各2ヶ月~3ヶ月間経験。クロストークを実施した2025年1月末時点では、3月1日の本配属に向けて、自分の志望分野を考え中。
2023年度から新入社員への「人財開発プロジェクト」が本格始動!
約10ヶ月間のジョブローテーション研修で、主要部門の業務をひと通り体験

―――Tさんは入社13年目、Mさんは入社2年目、Kさんは入社1年目の新人ですね。現在の仕事内容や、現在の状況について教えてください。
Tさん 私はファシリティ事業部という部署で、顧客担当営業を務めています。仕事内容としては、お客様の建物の法定点検の管理と、建物や施設に不具合や故障が起きた場合の修繕提案や対応が、主な業務です。現場で実際の点検業務を行うファシリティエンジニアグループや、事務面でエンジニアをサポートするファシリティサポートグループのメンバーと連携して業務を進めています。
加えて、Mさんが2024年10月に当事業部へ本配属されて以来、その教育係も務めています。彼も私と同じく、スーパー大手のヤオコー様を担当。最近は一人で仕事を任せることも多くなりましたが、彼が作成した提案書や見積書、資料などを監査し、必要に応じてアドバイスをすることは引き続き行っています。

Mさん 当社では私たちが入社した2023年度から、新入社員に対する「人財開発プロジェクト」として、入社1年目に社内の主要部門の業務を約10ヶ月間かけてひと通り経験するジョブローテーション研修が始まりました。ただ、私の場合はイレギュラーで、最初にジョブローテーションを経験したファシリティマネジメント部門の勤務が当初の予定よりも長引き、5月から9月まで勤務することに。その終わり際にファシリティ事業部からスカウトされ、顧客担当営業に就くことになったのです。配属後は、Tさんにマンツーマンで教わりながら少しずつ仕事を覚えていきました。当初は常にTさんと2人で行動していましたが、最近ではTさんに同行していただくのは月に1~2回くらい。ようやく独り立ちできたかな?という状況です。
Kさん 私は現在、ジョブローテーション研修中です。大卒で同期入社の仲間は私を含め4名おり、2名ずつ2チームに分かれて5月から翌年の2月末まで、清掃部門とファシリティサービス部門の業務を各3ヶ月間、地域創生事業とプロパティマネジメント部門の業務を各2ヶ月間かけて経験します。3月1日に本配属となりますが、その前の2月中に、本人の希望と会社の意向をすり合わせるための面談が行われます。今はどの分野に進むか、悩んでいる真っ最中です(笑)。
ローテーションを通して社内のさまざまな部署の人と知り合えるのが楽しい。
会社の全体像や部署間のつながりを知ることができ、仕事や会社に対する理解も深まる

―――ジョブローテーション研修を体験して、Kさんはどのような感想を持たれましたか?
Kさん すごく楽しいです。2~3ヶ月ごとに働く環境が変わり、覚えなければいけないことがたくさんあるのは大変ですが、社内のいろいろな部門を実際に見て経験することで、少しずつ会社や業界のことがわかってくるのが面白いです。今経験しているプロパティマネジメント部門は、オーナー様に代わって建物の総合的な管理や運営を行う部署。清掃やビルメンテナンスなど、これまでローテーションで学んだ業務を全て統括する部署なので、これまで知らなかった社内全体のつながりや連携が見えてきて、新たな発見がありますね。
そして何よりも、ローテーションを通じてたくさんの社員の方々と関わりを持てることが嬉しいです。ローテーションで職場が変わるたびに社内に知っている人が増え、どんどん居心地がよくなっていきます。将来どの部署に配属されても、他部署と連携して業務を進めたり、部署を超えて共通のお客様の担当になったりすることがあると思います。その時にもきっと、今培った社内の人間関係が役立つはずです。
また、ジョブローテーション中は、その部署の1つ上の先輩社員と一緒に行動します。いろいろな部署の先輩を見て感じたのは、皆さんそれぞれ個性を活かして仕事をしているということ。私も、自分らしさを探して仕事をしたり、自分に求められていることに応じたりしていきたいと思っています。
上司の役目は、部下たちが楽しく生き生きと働ける環境を整えること。
業務の負荷やストレスが過大になっていないか、見守りながら教育にあたる

―――入社2年目の先輩社員として、Mさんは新人社員とどのように関わっていらっしゃいますか?
Mさん 私たち2023年度入社の第31期生は、24年度入社の第32期生の人財開発プロジェクトの取りまとめ役をしています。全体のスケジュール調整や改善点の実行、各自の職場にローテーション配属された新人に付き添い、相談に乗ったりアドバイスしたりすることなどが主な役目です。私の同期は6名いて各部門に1人は在籍しているので、お互いに情報共有しながら人財開発プロジェクトを取りまとめています。
私が後輩と接する時に心がけているのは、リラックスして伸び伸びと働ける環境をつくること。Kさんのように、ジョブローテーションを通じて社内のいろんな部署に「この人なら相談できる」という先輩をたくさん作って欲しいですね。
―――Tさんは、上司として若手社員や新人を指導される立場です。新人教育において、どんなことを心がけていらっしゃいますか?
Tさん 私が若手社員や新人と接する時に一番気をつけて見ているのは、「楽しく生き生きと仕事ができる状態か」ということ。新人には年齢が近い先輩社員がついて見ていてくれているので、私は長期的な視点から、彼らが3~5年後も楽しく仕事ができるか、ストレスなく仕事に向き合えるかを考えながら接しています。
楽しく生き生きと仕事ができるためには、精神的な余裕と時間的な余裕の両方が必要です。しっかり休養を取り、プライベートを楽しむ時間も確保できるよう、業務上の負担を抱え過ぎていないか、肉体的・精神的なストレスを抱えていないかを注意して見ています。特に、Mさんたち入社2年目の社員は人財開発プロジェクトの取りまとめ役としての仕事もあって多忙なので、通常業務を少し減らすなどして業務の負荷を軽減するよう配慮しています。

―――Tさんの目から見て、今の若手社員や新入社員はどんな印象を受けますか?
Tさん みんな頭が良く、仕事に対して非常に前向き。楽しそうに仕事をしているように見えますね。特に同期同士の仲が良いと感じます。1年間ジョブローテーション研修を受ける中で、同期の絆が深まっていくのかもしれませんね。
Mさん 私も同期入社同士仲がよく、友達みたいな感じです。仕事だけでなくプライベートでも会いますし、6人全員で集まって出かけることも多いです。Mさんがおっしゃるように、人財開発プロジェクトがあったおかげで仲良くなり、信頼関係も深まったと思います。
Kさん 私たちも、同期の仲はいいです。「本配属になったら働く場所が別々になり、4人全員が集まる時間もなかなか取れなくなるから、今のうちに大切にしておくといいよ」と先輩社員からアドバイスされたので、今は同期仲間と過ごす時間を大切にしています。
ジョブローテーション研修を終え、いよいよ本配属へ。
今度は私たちが先輩として、新入社員をサポートする番
―――皆さんの今後の目標について教えてください。
Tさん 人財開発プロジェクトに関しては、2024年度入社の第32期生で初めて、全員がジョブローテーション研修を最後まで終えることができました。2025年度以降も、ジョブローテーション研修を完結させられる体制を維持したいと思っています。
一方、業務に関しては、業務の定型化や、今までおざなりになっていた部分をきちんと整えて、新任者もスムーズに仕事ができるような環境を整えることが目標です。当社の社員は個性を活かして仕事をしている人が多いのですが、逆にいえば業務の流れや手順が決まっておらず、業務の定型化が弱いとも言えます。業務の効率化や社員の負担軽減につながるよう、定型化できる部分については定型化を進めていきたいと考えています。

Mさん 間もなく、1年間のジョブローテーション研修を終えた第32期生たちが本配属となります。本配属後は責任ある仕事も任させるようになりますが、彼らが仕事のやりがいや楽しみを見出せるよう、引き続きサポートしていきたいと思っています。4月に入社してくる新入社員の皆さんに対しても、私たち入社3年目の社員と入社2年目の後輩がうまく連携し、みんなでウエルカムな体制を構築していくことが、当面の目標です。私たちみんなで新入社員を見ていくことで、新人の皆さんにとっては自分の2年後、3年後のビジョンが明確になると思います。
Kさん これまで私たちは、1つ上の先輩社員がいつも近くにいてくださったおかげで、安心感を持ってジョブローテーション期間を過ごすことができました。今度は自分たちが、その役目を担う番。新入社員の皆さんのよいお手本となり、心強い相談役になることが目標です。仕事に関しては、ノンストップで勉強を続け、会社や業務を見る視点を更新し、もっと全体を見られる人材になりたいと思っています。